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国によって違う?オーガニック認証の基準と、私たちの健康との関係〜栄養士のColumn Vol.136

国によって違う?オーガニック認証の基準と、私たちの健康との関係〜栄養士のColumn Vol.136

近年、日本でも「オーガニック食品」への関心が急速に高まっています。
スーパーやECサイトでは有機JASマークのついた商品を目にする機会が増え、健康や環境への意識の高まりとともに、日々の食生活に取り入れる方も多くなっています。

しかし一口に「オーガニック」と言っても、その定義や基準は国によって大きく異なることをご存知でしょうか?
今回は、主要国の有機認証制度を比較しながら、それぞれの国の文化やオーガニックに対する考え方、そして私たちの健康にどのように関わってくるのかをわかりやすく解説します。

世界の主なオーガニック認証制度

 EU有機認証(EU Organic
~最も厳格な統一基準。環境・倫理への意識が高い制度~

EU圏内で統一された「EU有機ロゴ」のもとに運用されるこの制度は、世界でも最も厳しい基準のひとつです。化学農薬や合成肥料の使用禁止、遺伝子組換え作物(GMO)の排除に加え、動物福祉への配慮などが求められます。

生産・加工・流通すべての段階でトレーサビリティが義務づけられ、「倫理的な消費」を重視する文化が色濃く反映されています。 

アメリカ(USDA Organic
~大規模生産にも対応した自由度の高い制度~

米国農務省(USDA)が定める「USDA Organic」認証は、オーガニック市場の拡大に伴い、企業による大規模生産も可能な柔軟性を持った制度です。
広大な国土ゆえに大量生産に適した制度設計のため、企業による有機ブランドの工業化も進み、地域によっては監査体制が緩やかになるケースもあります。オーガニックであっても実際には「大規模農業」の延長という面もありますが、一定の基準をクリアした商品のみが「Organic」と表示されます。

健康志向・自然志向の高い消費者層を背景に、米国のオーガニック市場は世界最大級の規模を誇ります。

オーストラリア(Australian Certified OrganicACOなど)
~豊かな自然と広大な土地を活かした有機農業~

政府公認の複数の認証機関が存在するオーストラリアでは、有機畜産や広大な有機農場が多く、農薬や抗生物質の使用にも厳しい制限があります。トレーサビリティの確保がしやすい環境で、高品質な有機農産物の輸出も盛んです。

国際市場においても高い信頼を得ているのが特徴です。

日本(JAS有機認証)
~きめ細やかな管理と「信頼」を重視した制度~

農林水産省が定めるJAS有機認証では、有機栽培期間、農薬・化学肥料の不使用、堆肥の内容など、細かな基準が設定されています。ただし、狭い圃場や高い移行コストといったハードルのため、有機認証取得の農家はまだ一部にとどまっています。

日本では「安心・安全」「信頼できる生産者から買う」といった感覚が重視されており、オーガニックは人とのつながりを感じられる選択肢としても支持されています。

オーガニック認証の背景にある「国ごとの価値観」

オーガニック認証の基準や運用体制は、その国の文化や価値観を色濃く反映しています。

  • アメリカや中国などの広大な国土をもつ国では、生産地や工程の把握が難しくなるため、「認証ラベル=安心の証」としての意味がより強くなります。
  • ヨーロッパでは、環境負荷や動物福祉への配慮を重視し、「社会的価値」まで含めてオーガニックを選ぶ文化があります。
  • 日本では、「無添加」「安全性」「家族の健康」といったキーワードが重視され、特に子育て世代や高齢者を中心に選ばれています。

オーガニックが健康に良いとされる3つの理由

「オーガニック=健康的」とよく言われますが、実際にどのような点が私たちの体に影響を与えるのでしょうか? 主な理由は次の3つです。

1. 残留農薬のリスクが低い
有機農法では、農薬の使用が厳しく制限されているため、一般農産物と比べて体内に取り込む残留農薬の量が少ないと考えられています。長期的な健康への影響を考え、日々の食事から少しでもリスクを減らしたい人に適した選択です。

2. 抗酸化物質が多い
一部の研究では、有機野菜にはポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化成分が多く含まれるという報告があります。これらは、老化防止や生活習慣病予防に関与するとされ、健康意識の高い人に注目されています。

3. 抗生物質・成長ホルモンの不使用(畜産)
有機畜産では、抗生物質や成長ホルモンの投与が原則禁止されており、それらが体内に蓄積するリスクを避けることができます。とくに小さな子どもや妊娠中の女性など、体への影響が気になる人にとっては安心材料のひとつです。

オーガニックを選ぶことは、暮らしを選ぶこと

もちろん、オーガニック食品を選んだからといって病気にならないという保証はありません。ですが、「自分や家族の体に入れるものを意識する」という姿勢こそが、健康的なライフスタイルへの第一歩です。
オーガニックを選ぶことは、単なる食材選びではなく、「どう生きたいか」「どんな価値を大切にしたいか」という問いかけでもあります。

日々の食卓は、小さな選択の積み重ね。「何を食べるか」から始まるその選択が、私たちの暮らしをより健やかに、より豊かにしてくれるはずです。

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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子

ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。

「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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