大豆の種類とその特徴 〜栄養士のColumn Vol.133
大豆は「畑の肉」とも呼ばれるほど栄養価が高く、世界中で広く栽培されている重要な作物です。種類によって栄養価は異なりますが、共通して次のような特徴があります。
- 高タンパク質:植物性タンパク質の優れた供給源であり、ベジタリアンやビーガンにとって重要。
- イソフラボン:女性の健康維持に役立つ成分。
- 低脂質:ヘルシーでダイエットにも最適。
大豆にはさまざまな種類があり、それぞれ独自の栄養素や風味、用途があります。ここでは、黒豆、茶豆、赤豆、青大豆の特徴、栄養価、産地についてご紹介します。
黒大豆
黒い外皮を持ち、風味が良く甘みがあり、抗酸化作用が非常に高いことで知られています。
▼ 特徴
・外皮に豊富なアントシアニンが含まれ、抗酸化作用が強い。
・加熱すると甘みが増し、煮物やスイーツによく使用される。
▼ 栄養素
・アントシアニン:活性酸素を抑え、老化防止や動脈硬化の予防に寄与。
・食物繊維:腸内環境を整える。
・イソフラボン:ホルモンバランスの調整に効果的。
▼産地
・日本国内では丹波産の黒豆が特に有名。
・中国や韓国でも栽培され、健康食品として広く利用される。

茶大豆
熟す前の大豆を収穫したもので、枝豆としても知られています。香ばしい風味が特徴で、煮豆やきな粉、味噌などの加工食品に適しています。
▼ 特徴
・甘味とコクが強い。
・茹でても鮮やかな緑色が保たれる。
▼ 栄養素
・ビタミンC:抗酸化作用があり、免疫力を向上。
・タンパク質:筋肉の維持や修復をサポート。
・カリウム:血圧を調整する働き。
▼ 産地
・新潟県や山形県が有名。
・特に、新潟の「秘伝豆」は茶豆の高級品として知られる。

赤大豆
赤褐色の種皮を持ち、アントシアニンを含んでいるため抗酸化作用が期待できます。味にコクがあり、煮豆や味噌作りに適しています。
▼ 特徴
・外皮が赤く、独特の香りがある。
・主にスープやデザートに使用される。
▼ 栄養素
・フラボノイド:抗酸化作用が高い。
・鉄分:貧血予防に効果的。
・サポニン:脂質代謝を助ける。
▼ 産地
・東北地方(山形県、秋田県)、長野県、新潟県などで栽培。
・一部地域では在来種の赤大豆が伝統的に栽培されている。

青大豆
成熟しても青緑色を保つ希少な品種。
▼ 特徴
・青臭さが少なく、クリーミーな食感。
・味噌や豆腐、煮豆に広く利用される。
▼ 栄養素
・レシチン:脳機能をサポート。
・ビタミンB群:エネルギー代謝を助ける。
・亜鉛:免疫力向上に寄与。
▼ 産地
・北海道や山形県での栽培が盛ん。
・特に「鶴の子大豆」は青大豆の高級品種として評価される。
栄養価の高い黒豆
大豆の中で特に栄養価が高いとされるものは、黒豆が挙げられます。
黒豆は特に栄養価が高いとされ、以下の成分が豊富です。
・アントシアニン:強い抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病予防に貢献。
・タンパク質:筋肉形成や代謝を助ける。
・食物繊維:腸内環境を整える。
・ビタミンE:抗酸化作用が高く、肌の健康維持や血行促進に寄与。
・ミネラル(鉄分・カルシウム):貧血予防や骨の強化に効果的。
その他の栄養価が高く注目される品種としては、秘伝豆(茶大豆)です。ビタミンCやタンパク質の含有量が豊富で枝豆としての風味が評価されます。
また、青大豆(鶴の子大豆)は、クリーミーな味わいとレシチンが豊富で、脳の健康をサポートします。
まとめ
大豆はその種類ごとに異なる個性を持ち、栄養面でも多様なメリットを提供します。
普段の食事にさまざまな大豆製品を取り入れることで、栄養バランスを向上させ、健康的なライフスタイルをサポートしましょう。
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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子
ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。
「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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