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現代人に増えるアレルギー 〜栄養士のColumn Vol.86〜

現代人に増えるアレルギー 〜栄養士のColumn Vol.86〜

スギやヒノキの花粉が飛散し、多くの人が花粉症に悩まされる季節となりました。
現代では国民病とも言われる花粉症をはじめ、喘息、食物アレルギーなどアレルギーの症状を持つ方が増加しており、大人だけでなく、子供にも増えていると言われています。

海外では食物アレルギーや花粉症などのアレルギーが多く、日本では、3人に1人が何かしらのアレルギーを持っていると言われ、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などが比較的多いとされています。

アレルギーとは何でしょう?

アレルギーとは、体を守る免疫系が異常反応を起こすことによって引き起こされる症状のことです。

人には体内に侵入してきた異物に対し、それを排除しようとする防衛システム(免疫反応)が備わっています。しかし、何かしらのきっかけで防御システムが過剰に働き、自分自身の器官や組織を壊すことがあるのです。
アレルギー反応は、通常は無害な物質(アレルゲンと呼ばれる)に対しても、免疫系が異常反応を起こすことで発生します。

アレルギーの症状としては、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、喉のかゆみ、呼吸困難、発疹、かゆみ、蕁麻疹、頭痛など症状・経過とも多様な疾患が含まれます。
また、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な症状になると、呼吸困難や血圧低下、意識が朦朧になり、迅速な対応をしないと命にかかわる可能性も出てくるのです。

主なアレルギーの原因物質

アレルギーについての具体的な原因やメカニズムについては、まだ解明されていない部分が多くありますが、主なアレルギーの原因となる物質を大きく分けて2つご紹介します。

1.吸入系アレルゲン

▶ 植物の花粉:杉、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、イネ科、ブタクサ、よもぎ

▶ 住環境:ハウスダスト、ダニやカビ、ペットの毛

▶生活習慣:ラテックス(輪ゴムやゴム手袋)、貴金属、薬剤など

▽対処法
アレルゲンを吸い込まないこと、触れないことが、最も重要な対処方です。
室内換気や適切な温度や湿度の調整、こまめな清掃や寝具の洗濯、外出時のマスク・眼鏡などの装着でアレルゲンの吸入を防ぎましょう。

2.食物系アレルゲン

何にアレルギー症状が出るかは人それぞれで、特定の食品を摂取した際に免疫系が異常反応を起こし、症状を引き起こします。
食物性アレルゲンの代表としては以下のものが挙げられます。

▶ 特定原材料:卵、乳、小麦、蕎麦、ピーナッツ、えび、かに
特に症例数や重篤度が多い7品目になります。法令に基づき、表示が義務付けられています。
特定原材料7品目にアレルギーをお持ちの方は、食品のパッケージを必ず確認してください。

 ※グロンのプロテインブレンドには「特定原材料7品目」を含みません。

▶ 魚類:サバ、マグロ、鮭など
比較的、成人になってからの発生頻度が高い

▶ 肉類:豚肉、牛肉、鶏肉
一般的に肉類のアレルギー発生頻度は少ない。さらに加熱することで摂取できる可能性がある。

▶ 果物・野菜:トマト、モモ、バナナ、キウイ、マンゴーなど
特に花粉症の方が野菜や果物を食べた時に、口を中心にアレルギー症状がでる場合があり、このような疾患を「花粉・食物アレルギー症候群」といいます。

・スギやヒノキ花粉症:トマト /ハンノキ・シラカンバ花粉症: モモ、ダイズなど
・ラテックスアレルギー:果物

そのほかにも、近年原材料として含まれる遺伝子組み換え食品によって、本来アレルギーを引き起こさない食品がアレルギーを引き起こすことがあるようです。

食品メーカーは、遺伝子組み換え食品のアレルギー性のリスクを厳密に評価し、表示を行っています。
また、野菜や果物を育てる肥料には、植物の成長を促すために必要な栄養素が含まれますが、過剰な使用によって、植物に含まれるアレルゲンの量が増加することも報告されていますので、生産者には肥料の適切な使用が求められています。

アレルギーを予防するポイント

このように、私たちの身の回りには、食生活をはじめとするライフスタイルの中で、様々なアレルギーの要因がありますので予防をするためのポイントをまとめてみました。

▼食生活

ビタミンA、ビタミンD、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛等、免疫力を高める栄養素が含まれた野菜や果物などの食品を積極的に摂取することが大切です。

-> ビタミンの摂取は食事から。必要不可欠な栄養成分 〜栄養士のColumn Vol.77

最近の研究では、腸内細菌叢(腸内環境)とアレルギー発症との関係が注目されています。
腸内細菌叢は、私たちの健康維持に欠かせない重要な役割を果たしており、免疫機能や代謝機能、消化吸収機能に関与しています。
そのため、腸内細菌叢の異常は、アレルギー発症のリスクを高める可能性があるとされています。
ですから、食物繊維、発酵食品、抗酸化物質、お水を積極的に摂取し、腸内環境を整えることを意識した食生活を送りましょう。

-> 腸と菌の密接な関係について 〜栄養士のColumn Vol.71

▼適度な運動と睡眠

適度な運動を行うことでストレスを減らし、自律神経のバランスを整えることで免疫力UPにもつながります。
また、十分な睡眠をとることは、免疫力を高めるために重要です。
逆に不規則な生活や寝不足は、免疫力を低下させることがあります。

▼ストレスケア

ストレスは、免疫力を低下させる原因の一つとなるため、ストレスを減らすことが重要です。
趣味やリラックスする時間を持つ、適度な運動を行う、規則正しい生活を送るなどが有効です。

アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーは、一度発症すると治療が難しく、長期にわたって症状が続くことがあります。
アレルギーが疑われる場合には、血液検査で調べることができますので、専門医の診察を受け、早期に適切な治療を受けることが重要とされています。
何かのアレルギーかもしれないと思ったら、アレルギー専門医がいる医療機関などで受診しましょう。
ご自身の体と向き合いながら日頃から意識をしてライフスタイルを送りましょう。

 

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