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薬としてのお茶 Tea as Medicine (抹茶の栄養素) 〜栄養士のColumn Vol. 13(後編)〜

薬としてのお茶 Tea as Medicine (抹茶の栄養素) 〜栄養士のColumn Vol. 13(後編)〜

「薬」としてのお茶

前半では、薬として使われてきたお茶の歴史についてお話をして来ました。
栄養士のColumn Vol. 13 〜薬としてのお茶 Tea as Medicine (前編: お茶の歴史)

薬として古くから飲まれていたお茶。
現在では新たな研究が重ねられ、様々な健康効果に期待が寄せられています。

 

お茶に含まれる栄養素

お茶の栄養素として代表的に挙げられるのが「カテキン」。
ポリフェノールの一種で、お茶に特有の苦渋味成分のもととなる物質です。
抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、血圧上昇抑制作用、脂質代謝改善作用などの生理作用が知られていて、生活習慣病の予防にも期待が寄せられている成分です。

また、「テアニン」というアミノ酸の一種も含んでおり、お茶のうま味、甘味を醸し出すとともに、心身にリラックス感をもたらします。

その他、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンなども含むことから、栄養素はもとより、心を落ち着かせる生活に必要な存在になっています。

お茶の分類と製造工程

日本で生産されるお茶のほとんどは「緑茶」。
栽培方法、製造の仕方によって、さまざまな種類のお茶になります。
緑茶は栽培方法で大きく2つに分類され、さらにそこから製造工程などの違いによって分類されます。

1. 覆下園で育てる (テアニンが多い栽培方法)

茶摘み前の約20日間、覆下、つまり日光を遮断して育てる方法です。
覆下園で育てる緑茶は、主に抹茶と玉露に分けることができます。
旨味成分のテアニンが増え、渋みの元とされるカテキンの生成が抑えられ、まろやかな風味と味わいのお茶ができます。

2. 露天園で育てる (カテキンに変換される栽培方法)

覆いをせず、太陽の光をたっぷり浴びさせて育てる方法です。露天園で育てる緑茶は、主に煎茶と番茶類(ほうじ茶など)に分けることができます。日光に当てることによって旨味成分のテアニンがカテキンに変換されます。

次に製造工程。
茶葉を不発酵にする「緑茶」には煎茶、玉露、番茶等があります。
半発酵は「青茶」と言われて、烏龍茶が有名です。
発酵は、「紅茶」、後発酵は、「黒茶」でプーアール茶があります。

様々なお茶がありますが、元をたどると同じ「お茶」へと行き着きます。

スーパーフードとしての「抹茶」

このように栽培方法や製造工程によりたくさんの種類があるお茶ですが、ここ数年で「抹茶」がニューヨークやロサンゼルス、パリ、ロンドンなどの大都市を中心に流行しており、カフェでは軒並み「抹茶ラテ」が常備メニューになっています。
抹茶チョコレートや抹茶ケーキなど、抹茶を使用したスイーツも登場しています。
もはや「MATCHA」は世界で通じる言葉となっています。

「抹茶」とは

藁や黒いシートで茶畑を覆って、茶葉に強い日差しが当たらないようにして育てる栽培方法をし、茶葉を蒸して乾燥させ、茎や葉脈などの余分なものを取り除いて作られたお茶を碾茶(てんちゃ)と言います。
この碾茶を石臼などで挽いて粉末状にしたものが抹茶で、ほろ苦さとお茶の甘みを感じることができます。

*GRØNのプロテインブレンド 抹茶オールスターズにも使われている抹茶。(2020年4/4追記)

緑茶との違い

粉末緑茶との違いは、栽培方法と製造工程にあります。
抹茶は碾茶の茶葉を粉末にしたもので、緑茶粉末は煎茶の葉(一般的に飲まれている普通の緑茶の茶葉)を粉末にした物です。
碾茶からできた「抹茶」は、お茶の甘み成分や旨み成分のテアニンが多く含まれ、
「緑茶」粉末には、渋み成分の元となるカテキンが多く含まれるという違いがあります。

スーパーフードとしての「抹茶」

抹茶は、粉末にした茶葉をそのまま身体に取り入れるため、栄養素を水不溶成分も摂取できることが魅力です。
海外でも「スーパーフード」として注目されています。
スーパーフードと呼ばれる抹茶に期待できる4つのうれしい効果をまとめてみました。

1. 美肌づくりをサポート

抹茶には美肌作りに欠かせないと言われるビタミンA・C・Eが含まれています。茶葉をそのまま粉末にしている抹茶は、これらのビタミンを無駄なく摂取することが可能です。

2. ダイエットをサポート

抹茶に含まれる茶カテキンには、カラダの中の脂肪を分解・消費し、エネルギーに変える働きが期待できます。

3. 悪玉コレステロールの低下をサポート

悪玉と呼ばれるLDL-コレステロールの低下に効果があり、コレステロールが高めの方の食生活の改善に役立つと期待されています。

4. リラックス効果

ストレス社会には心の安定が大切。アミノ酸の一種でお茶の「うまみ」の素である「テアニン」が、気分をリラックスさせてくれる働きがあるとも言われています。

その他にも

その他、新陳代謝促進の「クロロフィル」、便秘防止の「食物繊維」、疲労回復の「カフェイン」、香気成分がアロマテラピー効果にも期待ができます。

古くから良薬として扱わられてきたお茶。現代の研究によってその健康効果が実証されるようになり、スーパーフードでもある抹茶のある生活を新ためて考えてみてはいかがでしょうか?

<登場したGRØNの製品>

プロテインブレンド 抹茶オールスターズ 20g

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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子

ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。

「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。

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Photos by Moeko Sawada

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With plant-based protein powders and soups

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