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体の「めぐり」を構成する3つの要素について〜栄養士のColumn Vol.83

体の「めぐり」を構成する3つの要素について〜栄養士のColumn Vol.83

普段よく耳にする「めぐり」。
「めぐりが良い=健康」というのを知っている方も多いと思いますが、実際、私たちの体には何がめぐっているのでしょうか。
今回は東洋医学的な視点から「めぐり」についてお話していこうと思います。

バランスが重要な「気(き)・血(けつ)・水(すい)」

東洋医学や漢方医学では、私たちの体は「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の3つの要素によって成り立っていると考えられています。
この3要素がスムーズに体内を循環することが心身ともに健康な状態であり、逆にどれか一つでも不足したり滞ったりすると、不調が生じたり、病気の原因となってしまうという考えです。

次に、「気・血・水」それぞれの役割、めぐりを良くするおすすめな食材やライフスタイルを解説します。

「気」とは?

生命活動を支えるエネルギーのようなもので、体を動かすための原動力です。
西洋医学にない独特の概念です。

「気」は、内臓の働きや精神面などに影響します。

エネルギーが不足した状態は「気虚(ききょ)」といい、疲れやすく食欲がなくなります。
また、気の巡りが悪くなると「気滞(きたい)」といって、イライラ、不安、憂鬱感を感じます。

寝つきが悪くなったり、集中力の低下、おなかに圧迫感を感じたり、胃腸の働きが悪くなるなど、体に様々な不調が現れます。

「気」のめぐりにおすすめな食材

様々ある臓器のなかでも、漢方医学的に生命の維持に特に重要とされる五つの臓器を五臓(肝・心・脾・肺・腎)といいます
その中で「肝」は、「気」の流れを通じて精神や自律神経系のバランスをとり、健康な状態を維持するための働きをするので、密接な関係があります。

例えば、過度なストレスは「肝」を傷めます。
肝に負担がかかると「気血」が体の上方へ昇り、顔面の紅潮や目の充血、さらには頭痛、めまい、耳鳴りを引き起こします。

ですから、肝の状態を良くする、みかんやグレープフルーツなどの柑橘系、タマネギ、セロリ、せり、三つ葉、紫蘇、春菊、パセリなどの香りが高いもの、梅干しや黒酢など酸味があるものがおすすめです。

また、リラックスを促すためのミント、ジャスミン、カモミールなどのハーブティーも取り入れてみてください。

「気」のめぐりを良くするライフスタイル

ストレス発散を心がけたり、ストレッチなどして体を伸ばすなど、軽い運動を心がけましょう。
また、意識的に深呼吸をして力を抜き、心身ともにゆったりとした時間を作ることも忘れずに。

「血」とは?

血管内を流れている赤い液体で、全身に酸素や栄養素などを運び、また、不要な老廃物を回収してくれる役割があります。

血の量が不足した状態を「血虚(けっきょ)」といい、全身に栄養が行き渡らないために貧血気味となり、肌の潤いが不足、爪のトラブル、抜け毛や白髪が増える傾向があります。
また、血のめぐりが悪くなることを「瘀血(おけつ)」といい、肩こりや頭痛、目のクマ、月経の異常、のぼせや冷えなどの症状が現れます。

特に女性は月経、妊娠や出産といった身体の変化があり、女性の健康=血液の健康といわれるほど「血」と深い関わりを持っています。

「血」のめぐりにおすすめな食材

漢方では「血」を補う働きがあるとされる、黒ゴマ、黒豆、ひじき、ベリー類など血液の色に似た“赤黒い色”をした食材が良いと言われます。
また、鉄分が豊富なレバー、赤身肉や魚などのヘム鉄は効率よく摂取できます。
ゴマや小松菜などの非ヘム鉄は、ビタミンCを含む食品と一緒に摂ると吸収率がアップするので補血効果に期待ができます。
また、血液をサラサラにしてくれるEPAやDHAが豊富な青魚も積極的に。
タマネギやニラ、生姜、山椒、シナモンなどの身体を温める食材や温かい食べ物を選び、消化が良くバランスの良い食事を心がけましょう。

漢方薬で処方される「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などに含まれる「当帰」は、血のめぐりを良くするといわれ多くの漢方薬に使用されます。

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「血」のめぐりを良くするライフスタイル

朝食はしっかりとりましょう。
不規則な生活やストレス、運動不足が原因になることもあります。
血行を良くするため、無理のない軽い運動やストレッチを習慣づけましょう。
入浴は、湯船にゆっくりつかって体を温めるようにしてください。

「水」とは?

生命を維持する上で不可欠なもので、血液以外の体内にある水分(体液、リンパ液、涙、尿など)を指します。
全身にめぐり潤いをあたえ、水分や栄養などを細胞に届けたり、消化や排泄、臓器をスムーズに働かせるための潤滑油のような働きもあります。

水が不足している状態を「陰虚(いんきょ)」といい、立ちくらみ、皮膚の乾燥、手足のしびれの症状が現れます。
体内で「水」の巡りが悪くなると「水滞(すいたい)」と呼ばれ、代謝が低下して、余分な水分が体内に溜まり、むくみ、耳鳴り、頭痛、倦怠感といった症状が現れるようになります。

「水」のめぐりにおすすめな食材

漢方では、大根、レンコン、山芋、ナシ、白キクラゲ、白ゴマなどの白い食材が身体を潤し、豆類や海藻類は水の巡りや排出を促すと言われています。

また、筋肉には余分な水分を押し出すポンプのような役割があるため、タンパク質の摂取にも意識を。
味の濃い調味料は少なめに、油分の多いものをできるだけ避けましょう。

生姜など身体を温める食材を積極的に、飲み物は常温か温かいものを摂取しましよう。
一度に多くを飲むのではなく、少量を小まめに飲むことがポイントです。

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「水」のめぐりを良くするライフスタイル

余分な水分を出すため適度な運動や入浴して身体を温め、発汗することを心がけてください。
また、適度にトイレに行く習慣をつけましょう。良質な睡眠も大切です。

自分自身がどの要素が不足しているのか、身体と向き合ってみてはどうでしょうか?
この「気・血・水」の3つの要素は、相互に作用していると言われています。
気になる症状をフォーカスするだけでなく、全体的なバランスを考えた食生活やライフスタイルを意識して、不調の無い健康的な生活を送りましょう。

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