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体臭のメカニズム 〜栄養士のColumn Vol.68

体臭のメカニズム 〜栄養士のColumn Vol.68

暑い気候が続き、汗をかく機会が増える時期となりました。
同時に気になるのが体臭。

汗が出ることは決して悪いことではありません。
出てきた汗は蒸発していく過程で体の表面の熱を奪い、体温を一定に保つという大切な機能を担います。
今回のコラムでは、汗と体臭の関係、気になる体臭を防ぐために気をつけるべきポイントについてお話をしていきます。

1. 「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」

まずは汗を排出する場所、汗腺について。
「エクリン汗腺」「アポクリン腺」という大きく分けて2種類の腺が人間には存在します。
どちらの汗腺も、汗を作り、皮表に分泌して、体温調節作用と小規模な排泄作用をするという共通点をもちますが、それぞれから出る汗の仕組みや、汗の性質は異なります。

では早速、それぞれの汗腺と、かく汗の特徴についてを紹介していきます。

エクリン汗腺からの汗

まずは全身の皮膚表面に存在する、エクリン汗腺。
ここから排出される汗は、水分、塩分、アミノ酸、尿酸などで構成されており、主に体温調節を目的として体から排出されます。
暑いときや運動したときなどにかくもので、サラサラとしていてこの汗自体は無臭です。

ただ放置するのは要注意。
この汗は放置すると、皮脂や角質と混ざり合い、皮膚上の常在菌の栄養源となり雑菌が増殖します。
これらの雑菌に含まれる脂質やタンパク質、アミノ酸などの成分は酸化、分解して、不快な匂いを発すると言われています。

これらの汗が生む匂いを防ぐには、全身どこでも汗をかいたら必ず拭きとることが大切です。

アポクリン汗腺からの汗

脇の下を中心に、乳首、外耳道、肛門周辺、下腹部など限られた部分に分布する、アポクリン汗腺。
ここから排出される汗は、水、タンパク質、脂質、脂肪酸、コレステロール類、鉄塩などで構成されており、白っぽくベタベタしていて強い臭いを発します。
人間以外の哺乳類には全身に存在することが多い、アポクリン汗腺。
これらは仲間同士の確認だったり、異性を魅きつけるためのフェロモンに似た役割を持つ大切なものですが、現代の社会生活の中ではあまり歓迎されるものではないかもしれませんね。

これらの汗が生む匂いを防ぐためには、脇、乳首、外耳道、下腹部などは毎日丁寧に洗うことを心がけ、常日頃から清潔を保つことが大切です。
それでも気になると言う方には、汗の分泌を抑える制汗剤の使用なども効果的です。

2. 体臭予防に繋がる食習慣

汗のケアだけでなく、日頃の生活習慣からも体臭の対策は可能です。
まずは体臭予防へとつながる食生活から。
とった方がいいもの、控えた方がいいものの順で紹介をしていきます。

<とった方がいいもの>

1. 腸にいいもの
腸内環境を整えることは、体臭予防へと繋がります。
腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らすことは悪臭成分の産生を抑制することへと繋がります。
また便を通じて臭いの物質は体外へと排出されるので、快便を保つことも大切です。

*腸を整えるための食材: メカブやわかめ、モズクなどの海藻類、ヨーグルトなどの発酵食品、豆乳や納豆などの大豆製品、緑黄色野菜やきのこ類などの食物繊維が豊富な食材

2. 抗酸化作用のあるもの
過剰な活性酸素の働きを抑え、体臭予防に役立つと言われる抗酸化作用のある食べ物。
ポリフェノールやβカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素を豊富に含む食品を積極的にとりましょう。
*これらの栄養素を豊富に含む食材: りんご、ブルーベリー、キウイ、ナッツ類、これらを豊富に含むスーパーフードなど

3. アルカリ性の食品
酸性の反対、アルカリ性の食材です。
体内が酸性に傾くと、体臭の原因物質が作られやすくなると言われています。
そのためにもアルカリ製の食品をとって、バランスを保つことが大切です。
*アルカリ性食品: 梅干し、ワカメ、メカブ、モズク等の海藻類、緑色野菜、大豆製品

<控えた方がいいもの>

1. 動物性タンパク質、脂肪の多い食品を控える
高カロリーかつ高脂肪な食品は、汗腺や皮脂腺の働きを促し、アポクリン汗腺の働きを活発にする傾向があると言われています。
つまり動物性タンパク質や脂肪肉食中心の食生活を控えることは、体臭を抑えることに繋がるということになります。
*動物性タンパク質、脂肪の多い食品例: 肉類、バター、チーズなど

2. アルコールを控える
アルコールの代謝によって生まれるアセトアルデヒドは、生臭い毒性の有機化合物。
血液の中を通って汗腺へと送られて、汗として対外へと放出されることで体臭が生じます。
お酒を控えることは、体臭予防へも繋がります。

3. 辛い食べ物を控える
辛い食べ物は汗腺の働きを活発にします。
エクリン汗腺部で説明した通り、かいた汗が雑菌と混じり合い匂いの原因となります。
そのため匂い対策の観点からは辛い食べ物は控えめに。
それでも食べたい時には、汗を拭きながら食べるように心がけましょう。

3. 体臭予防に繋がる生活習慣

食事だけでなく日々の生活習慣から、体臭を予防することも大切です。
汗を全くかかないことが体臭予防の最善策なのでは、、と思いがちですが、そうではありません。

生活習慣から見る体臭予防、続いてはこれらについて紹介していきます。

1. 日々の生活に運動をとりいれる
日頃から汗をかき、汗腺が正常に機能させることが大切です。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をとり入れることで、日々汗をかく。
このことで汗腺の働きは活性化して、日々出る汗の質も良くなり、匂いも減っていきます。

2. 汗を拭いたらすぐに拭き取る
前述の通り、かいた汗を放置すると雑菌が繁殖して体臭を生み出します。
これらの匂いの発生を防ぐためにも、かいた汗は1時間以内に拭き取りましょう。
また衣類に汗が染みると雑菌がより繁殖しやすくなるので、わき汗パッドなどお使用もお勧めです。

3. ストレスケアをする
最後に紹介するのがストレスケアです。
個人差はありますが、「緊張」「疲労」「ストレス」という心の状態が体臭を引き起こす場合もあると言われています。
またストレスが溜まることで、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に立つことで汗をかきやすくなります。

食生活・運動・睡眠の改善などを心がけ、ストレスをケアすることで体臭の改善も期待ができます。
参考: ストレスケアとアダプトゲン 〜栄養士のColumn Vol.23

4. まとめ

以上、今回は食と生活習慣という視点から体臭の改善についてお話をしました。
日々体の臭いにも気を使って生活をすることは、自身の健康状態の改善へと繋がることが分かりますね。
自分では気づきにくい体臭、これらを対策しながら健康な体を維持していきましょう。

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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子

ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。

「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。

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ABOUT US私たちについて

身体の中で旅をする。
植物性プロテインとスープ。

食の未来はいにしえの叡智にあり。
力強く息づく植物、人々と触れる中でこの教えに辿り着きました。

飛行機から降り立った瞬間、知らない土地の香りに出会うように、
立ち並ぶ大きなビル街に反射する光に負けないように、
GRØNはあなたの身体の中で旅をします。

目まぐるしく過ぎる日々を支えるこの一杯で、
自分本来のエネルギーを取り戻してください。