日本人の食事摂取基準2025年版で増えた栄養素とは? 〜栄養士のColumn Vol.145
私たちの毎日の食事の羅針盤とも言える、厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準」が、2025年版へと新しくなりました。
特に注目したいのは、食物繊維とビタミンDの推奨量が引き上げです。
なぜ増えたのか、その理由と背景を解説します。
主な改定ポイント
「日本人の食事摂取基準」は、国民の健康維持や生活習慣病予防のために栄養摂取の目安を示すものです。2020年版から2025年版への大きな変更点は以下の2つです。
- 食物繊維:成人の目標量が男性21g以上、女性18g以上に引き上げ
- ビタミンD:18歳以上の目安量が8.5μg → 9.0μgに増量
この背景には、最新の研究で明らかになった健康効果が大きく関係しています。
食物繊維:腸内環境と生活習慣病予防に不可欠
かつて「消化されないカス」と考えられていた食物繊維ですが、今では健康に欠かせない栄養素として注目されています。
- プレバイオティクスとして腸内環境を整える
- 血糖値の急上昇を抑える
- コレステロールの吸収を抑制する
加工食品の摂取が増え、野菜や穀類の摂取不足が続くと、便秘や生活習慣病リスクが高まることも指摘されています。食物繊維は心臓病・糖尿病・一部のがんの予防にもつながるとされ、摂取量の増加が求められています。
ビタミンD:骨だけでなく全身に働く栄養素
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする働きで有名ですが、近年では次のような全身作用も分かってきました。
- 免疫機能の調整
- 細胞の増殖や分化の制御
- 炎症の抑制
現代人は日焼け対策や室内生活の影響で日光に当たる機会が減り、不足しがちです。そのため、食事から積極的に摂取する必要性が強調されています。
日常でできる栄養アップの工夫
▼ 食物繊維を増やすコツ
- 主食を白米から玄米・雑穀米へ
- パンを全粒粉タイプに切り替え
- きのこや海藻の味噌汁、副菜にごぼう・れんこんをプラス
▼ ビタミンDを増やすコツ
- 鮭・いわし・さんまなどの魚介類を取り入れる
- しいたけやきくらげを炒め物やスープに
- 脂溶性ビタミンなのでオリーブオイルなどと一緒に調理すると吸収率アップ
ビタミンDは、食品から摂るだけでなく、日光を浴びることによっても体内で合成されます。
GRØNプロテインで不足を手軽に補給
とはいえ、毎日の食事で十分な量を摂るのは難しいこともあります。そんな時に役立つのが、栄養補助食品です。GRØNの植物性プロテインは、植物由来の原料にこだわり、タンパク質に加えて食物繊維・ビタミン・ミネラル・ファイトケミカルまでまとめて補えるのが特徴。
特にビタミンDの摂取にアプロ―チできるのは、 「ゴールデンウォーリアー」。
- ビタミンDと食物繊維を豊富に含む白キクラゲを配合
- 1日分のビタミンDを補える設計
食事の置き換えや運動後の栄養補給に取り入れることで、不足しがちな栄養素をバランスよく補給できます。
日本人の食事摂取基準2025年版では、食物繊維とビタミンDの推奨量が増えました。これらは腸内環境改善や生活習慣病予防、免疫力サポートなど、全身の健康に深く関わる栄養素です。
毎日の食事に野菜・きのこ・魚を意識的に取り入れつつ、補助としてGRØNの植物性プロテインを活用することで、より健康的なライフスタイルに近づけるでしょう。
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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子
ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。
「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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