細胞レベルで若返る?話題の成分「ウロチリンA」とは 〜栄養士のColumn Vol.139
「いくら寝ても疲れが取れない」「以前より体が重い」「肌のハリが気になる」
そんな“老化のサイン”を感じ始めた方に、いま世界中の研究者が注目している成分があります。
その名は「ウロチリンA」です。
細胞のエネルギー源であるミトコンドリアを活性化し、細胞レベルでのアンチエイジングを可能にするこの成分は、ザクロやナッツ、ラズベリーなどの食品と、腸内環境の相互作用によって体内でつくられます。

ウロチリンAはどうやって生まれる?
ウロチリンAは、ポリフェノールの一種である「エラグ酸」が、腸内細菌によって変換されることで生まれる代謝物です。
つまり、食品から直接摂るのではなく、「体内で作られる」ことが特徴で、腸内に必要な特定の菌が存在することがカギになります。
エラグ酸を多く含む食品には、以下のようなものがあります。
・ザクロ
・クルミ
・ラズベリー
これらを摂取しても、腸内に変換菌がいなければウロチリンAは作られません。
だからこそ、「食べる+腸を育てる」が重要なのです。

働き①:ミトコンドリアの“若返り”を促す
ウロチリンAの最大の特徴は、ミトファジー(ミトコンドリアの再生プロセス)を活性化する点。
加齢やストレスで劣化したミトコンドリアを除去し、新しいものに入れ替えることで、
・疲れにくい
・回復しやすい
・代謝が落ちにくい
といったエネルギー効率の良い体作りに貢献します。
働き②:細胞の“掃除”と“修復”をサポート
ウロチリンAは、細胞内のオートファジー(自食作用)を促進。
オートファジーとは、オート=「自己」、ファジー=「食べる」という意味で、「自分で自分を食べてリサイクルする」ような仕組みです。
これは、不要なタンパク質や壊れた細胞小器官を分解・再利用する「細胞の掃除機能」です。
また、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)も同時に活性化。
DNAの損傷を修復したり、炎症や老化の進行を抑えたりする働きを持っています。
細胞の「ダメージを修復し、元気な状態に戻す」まさに「細胞の修理工」のような存在です。
DNAの修復、炎症の抑制、老化のブレーキ役として働きます。
ウロチリンAは、この【オートファジー】と【サーチュイン】の両方を活性化することが分かってきています。
つまり、細胞の中をキレイにしながら、同時に壊れた部分を修理していくという“内側から若返る”ような働きが期待できるのです。
ウロチリンAを“自分で作る”ために必要なこと
日本ではウロチリンAのサプリメントはまだ一般的ではないため、日常生活で腸内環境を整え、体内での生成を目指すのが現実的なアプローチです。
▼ 腸内環境を整えるための食習慣
・発酵食品(納豆、味噌、ぬか漬けなど)で善玉菌を増やす
・食物繊維(海藻、きのこ、オートミール)で腸内細菌のエサを与える
・プチ断食(16時間ファスティング)でオートファジーを刺激
・加工食品や精製糖質を控えることで腸内バランスを維持
これらを継続することで、ウロチリンAを生み出せる腸を育てることができます。
ウロチリンAは健康寿命を延ばす“希望の成分”
ウロチリンAは現在、欧米では筋力低下や高齢者の体力維持を目的とした臨床試験が進行中です。
老化による体の変化に悩む人々にとって、自然なエイジングケアの新たな選択肢として注目されています。
しかし、日本ではまだまだ認知度が低く、「自分でつくる」方向が現実的な選択肢です。
その分、食品と腸内ケアによる自然なアプローチに注目が集まっています。

ウロチリンAで“細胞から若返る”ライフスタイルを
ウロチリンAは、
・ミトコンドリアの再生
・オートファジーの活性化
・サーチュイン遺伝子の働き
という3つの修復メカニズムをサポートする、まさに「細胞のアンチエイジング成分」。
腸内環境を整え、ウロチリンAを“自分で作る体”を目指すことが、疲労感や加齢の悩みにアプローチする鍵となります。
まずはザクロジュースと納豆から、ウロチリンA生活を始めてみませんか?
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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子
ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。
「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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