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特定保険用食品、機能性表示食品、栄養機能食品の選び方  〜栄養士のColumn Vol.112

特定保険用食品、機能性表示食品、栄養機能食品の選び方  〜栄養士のColumn Vol.112

昨今の健康志向の高まりとともに、様々な健康食品が販売されています。
しかし、その種類や機能、安全性に関する情報は複雑で、自分に合った商品を選ぶのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品、栄養機能食品という3つの代表的な健康食品について、それぞれの違い、選び方などを詳しく解説します。

これらは、いずれも食品でありながら、それぞれの安全性や有効性に関する異なる制度に基づいた食品であることを理解する必要があり、効果や安全性に関する情報をしっかりと確認し、慎重に利用することが重要です。

 

特定保健用食品(トクホ)について

国(消費者庁)の厳しい審査基準をクリアした食品です。

科学的な根拠に基づいて、特定の保健効果を表示することが認められています。
審査基準が厳しく、科学的根拠に基づいた確実な効果が期待できます。
価格は比較的高価です。

■ 例
「本品は〇〇の健康維持・増進に役立つ」
  L  善玉菌を増やす乳酸菌飲料、コレステロールを下げるサプリメント

■ 選び方のポイント
国が審査・許可している商品を選び、表示されている保健効果をよく理解しましょう。
臨床試験で効果が確認されている商品かどうか、専門家の評価を確認するのも一つの方法です。
アレルゲンが含まれていないか、添加物の量が少ないか、 安全性に関する試験が行われているか、原材料や添加物などの情報を確認し、安全性の高い商品を選びましょう。

 

機能性表示食品について

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。

販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。
ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。

トクホよりも科学的根拠のハードルが低く種類が多いです。
そして価格が比較的手頃です。

 ■ 例 「本品には〇〇の機能がある」
     L 関節の動きをスムーズにするサプリメント

■ 選び方のポイント
希望する機能性を確認する
目的や悩みに合った機能性を表示している商品を選ぶことが重要です。

科学的根拠を確認する
機能性を裏付ける科学的根拠がしっかりとしている商品を選びましょう。

事業者の信頼性も確認する
信頼できるメーカーや販売者から購入することが大切です。

安全性に関する情報も確認する
原材料や添加物などの情報を確認し、安全性の高い商品を選びましょう。

※ 注意点
機能性表示食品として登録した栄養素以外の栄養成分については、以下のような主張はできません。

特定の健康効果をうたう
  L 例:「目の疲れに効く」「骨粗鬆症を予防する」
栄養成分と機能性を関連づける
  L 例:「カルシウムで骨を丈夫にする」「ビタミンCで美肌効果」
栄養成分の優位性を強調する 
  L 例:「他社製品よりも鉄分が豊富」「ビタミンC含有量No.1
他の食品との比較
  L 例:「このヨーグルトはカルシウムが牛乳の10倍!」
数量的な表現 
  L 例:「カルシウム1,000mg配合」「ビタミンC 100mg

許可された機能性以外の栄養成分については、栄養成分表示欄で量のみを表示することは可能です。
近年、GABAやデキストリンなど、機能性表示食品で許容される成分がますます増えており、健康や美容への効果を謳い、多くの人々に注目されています。

しかし、その一方で、科学的根拠に基づいた効果が認められた食品ではあるものの、その根拠の強さは様々です。
中には、十分な研究結果に基づいていないものや、効果が限定的なものもあるので注意が必要です。

機能性食品は、安全性や機能性の根拠など、事業者が届け出た情報が消費者庁のウェブサイトで公開されています。
> 機能性表示食品の届出情報検索(消費者庁のページへ)

 

栄養機能食品について

一日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が不足しがちな場合、その補給・補完のために利用できる食品です。
すでに科学的根拠が確認された栄養成分を一定の基準量含む食品であれば、特に届出などをしなくても、国が定めた表現によって機能性を表示することができます。

■ 例「本品は〇〇が〇〇mg含まれている」
      L カルシウム1日分の〇〇mgを含むヨーグルト

■ 選び方のポイント
ご自身の不足しがちな栄養素、品質管理体制や消費者の評判を確認し、信頼できるメーカーの商品を選びましょう。

それぞれの違いのまとめ

商品を販売するメーカーからすると、トクホは、国(消費者庁)の厳しい審査基準をクリアする必要があるため、取得労力と費用が非常に高くなります。

一方、機能性表示食品は事業者の責任において届出を行う制度であるため、トクホに比べて取得労力と費用が低くなります。
栄養機能食品は審査基準が比較的緩やかであるため、取得労力と費用が最も低くなります。

特定保健用食品
(トクホ)
機能性表示食品 栄養機能食品
届け出 必要 必要 不要
審 査 あり なし なし
価 格
マーク

マークあり

消費者庁が許可したものにマークがある

マークなし

事業者が販売前に消費者庁へ届け出る

 

マークなし

個別の許可申請を行う必要がない自己認証制度


これらの食品は、あくまでも健康補助食品であり、医薬品ではありません。
効果については、個人差や摂取量、生活習慣などによって大きく左右されると考えられています。
長期間摂取を続ける前に、医師や薬剤師に相談することをおすすめいたします。

自分に合った商品を選ぶためには、それぞれの違いを理解し、希望する効果や機能、安全性、価格などを総合的に判断することが大切です。

健康食品はあくまで補助的な役割です。
最も重要なのは、バランスのとれた食事や適度な運動を基本とした健康的な生活習慣を送ることです。

 

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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子

ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。

「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。

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ABOUT US私たちについて

身体の中で旅をする。
植物性プロテインとスープ。

食の未来はいにしえの叡智にあり。
力強く息づく植物、人々と触れる中でこの教えに辿り着きました。

飛行機から降り立った瞬間、知らない土地の香りに出会うように、
立ち並ぶ大きなビル街に反射する光に負けないように、
GRØNはあなたの身体の中で旅をします。

目まぐるしく過ぎる日々を支えるこの一杯で、
自分本来のエネルギーを取り戻してください。