ウコン×胡椒で効果倍増?クルクミン吸収を高める「ヒハツ」の力とは 〜栄養士のColumn Vol.148
食事やサプリメントで健康成分を摂るとき、どうせならその効果を最大限に引き出したいですよね。
実は、ある特定の食材を組み合わせることで、単体で摂るよりもはるかに高い効果が期待できることがあります。
今回は、そんな相乗効果の代表例であるウコン(ターメリック)と胡椒の組み合わせに注目。
特に、GRØNのプロテイン「ゴールデンウォーリアー」でも使われているヒハツの役割を深掘りしてお伝えします。

肝臓の頼れる味方「ウコン」が抱える意外な弱点
健康意識の高まりとともに、その効能が注目されているウコン。
カレーのスパイスでおなじみのウコンは、東南アジアや沖縄などで古くから親しまれ、伝統医学でも重宝されてきました。
ウコンの鮮やかな黄色のもとになっているのが、主要な有効成分クルクミンです。
このクルクミンには、肝機能をサポートしたり、抗炎症作用や抗酸化作用があったりと、私たちの体を守ってくれる多くの働きが期待されています。
しかし、このクルクミンには一つ大きな弱点があります。それは「体への吸収率が非常に悪い」ということ。
せっかくクルクミンを摂っても、ほとんどが体内で吸収されることなく、そのまま体外に排出されてしまうのです。

クルクミンの吸収率を飛躍的に高める「ピペリン」の魔法
このクルクミンの吸収率の課題を解決する「魔法の鍵」として、近年特に注目されているのが、黒胡椒などに含まれる「ピペリン」という成分です。
ピペリンは、クルクミンの体内吸収を妨げる特定の酵素の働きを抑え、分解を遅らせることで腸からの吸収を促進します。
その効果は非常に大きく、複数の研究で「ピペリンを同時に摂取することでクルクミンの吸収率が最大20倍に高まる」と報告されています。
つまり、ウコンと胡椒を一緒に摂ることで、クルクミンの働きを効率よく引き出すことができるのです。

古代からの知恵「ヒハツ」がもたらす多角的な恩恵
さらに、胡椒の仲間にはピペリンと似た働きを持つ、もう一つの優れた成分が存在します。
それが、GRØNのプロテイン「ゴールデンウォーリアー」に配合している「ヒハツ」です。
ヒハツは、和名を「ロングペッパー」といい、その名の通り、細長い形状が特徴的なスパイスです。
古くからインドの伝統医学アーユルヴェーダにおいて、消化促進や呼吸器の健康維持などに広く用いられてきました。
ヒハツには、ピペリンと同様にクルクミンの吸収を高める成分が含まれており、ウコンとの相性は抜群。
それだけでなく、ヒハツ自体にも非常に魅力的な健康効果が期待されています。
さらに、血管の健康維持をサポートする働きがあり、血流の改善や冷えの緩和にも役立つとされています。
ヒハツに含まれる有効成分は、クルクミンの吸収を高めるだけでなく、血流促進・体温上昇・巡りの改善といった多角的なアプローチで、体全体のバランスを整えてくれる頼もしい存在なのです。
ウコンとヒハツの組み合わせは、まさに自然が私たちに与えてくれた恵みを最大限に活用する、古くて新しい「知恵」の結晶ですね。
「黄金の組み合わせ」で、内側から整うウェルネスライフを
食材やサプリメントは、単体で摂るだけではその真価を発揮しきれないことがあります。
それぞれの特性を深く理解し、互いの良い面を引き出し合う「組み合わせ」を意識することで、想像以上の相乗効果を生み出す可能性があるのです。
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GRØNの「ゴールデンウォーリアー」は、単に栄養を補給するだけでなく、ウコンとヒハツという、まさに「黄金の組み合わせ」を科学的な根拠に基づいて設計した製品です。
忙しい現代人が手軽に、かつ効率的に健康成分を摂取できるよう、素材同士の相性を徹底的に考え抜いて作られています。
ウコンの素晴らしい健康効果を最大限に引き出すためには、黒胡椒に含まれるピペリンや、ヒハツの成分との組み合わせが非常に効果的であることが、これまでの研究によって強く裏付けられています。
これらの成分は、クルクミンの吸収率を飛躍的に高める、まさに「天然のブースター」と呼ぶにふさわしい存在です。
この“黄金の組み合わせ”を日々の食卓やサプリメント選びに取り入れることで、体の内側から健やかに、美しく輝くウェルネスライフへとつながっていくでしょう。
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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子
ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。
「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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