「チャイ」で気持ちを整える 〜栄養士のColumn Vol.57
寒い冬により美味しく感じる「チャイ」。
スパイスでアクセントが効いている独特の味わいで、寒い季節にはより一層美味しく感じますね。
最近ではカフェのメニューに並ぶお店も増えて来て、ついついセレクトしてしまいます。
そんなチャイについて、今回はお話していきます。
チャイについて
「チャイ」は、中国語の「茶」が由来で、インドでは煮出した甘いスパイス入りミルクティーのことを指し、正式名称は、「マサラチャイ」と呼ばれています。
世界では、この「マサラチャイ」を「チャイ」として認識しています。
スパイスがたくさん入った「チャイ」は、暮らしに欠かせない飲み物として人々から愛されてきました。
そんな「チャイ」に入っている代表的なスパイスについてご紹介をしていきます。
チャイに使われる代表的なスパイス
●シナモン
クスノキ科の常緑樹の樹皮で、古くから香辛料や漢方薬として利用されているものです。
シナモンの香りは桂皮アルデヒドによるもので、消化を促進させる働きがあるといわれています。
清涼感のある甘辛いキリリとした香りを持つため、様々な料理やジンなどの蒸留酒に利用されており、スパイスの王様とも呼ばれています。
豊富なミネラル成分とビタミン郡が含まれており、抗菌効果、消化を促進して胃や腸を健康にしたり、血流を改善したり、むくみ予防などにも期待ができます。
カルダモン
ショウガ科の植物の種状のスパイス。
昔から生薬やスパイスとして利用されてき歴史を持ちます。
原産地であるインドでは、「スパイスの女王」と呼び、カレー料理に欠かせない重要なスパイスです。
チャイに使用する際には軽くつぶし、茶葉と一緒に煮立てます。
胃もたれを軽減する効果や口臭を予防する効果があります。
香りには、気分を落ち着かせ緊張を解きほぐし、疲れを回復させるようなリラックス効果があると言われています。
クローブ
クローブはフトモモ科の植物チョウジノキの花のつぼみを乾燥させたスパイス。
香辛料や香水などの原料として利用されています。
ハーブの一種で、強く甘い香りと、舌がしびれるような刺激的な味が特徴です。
防腐作用も持つことから肉料理の香辛料などに利用されています。
消化を促進する作用をもち、胃の健康に期待ができます。
また、口臭を予防する効果もあります。
鎮痛効果と抗菌効果もあるとされ、医療面としても活躍してくれる人気のスパイスです。
●ナツメグ
ニクズクという果実の種子のまわりの赤い皮(メース)をとって、種子を割った中の仁をパウダー状にしたスパイス。
独特の甘い芳香とまろやかなほろ苦さが特徴です。
肉の臭みを消す効果があり、ハンバーグやミートローフなどの挽き肉料理には欠かせません。
胃の働きを正常にし、消化を促進してくれたり、腸内環境を整えたり、発汗を促す効果があります。
香りにはリラックス効果があります。
●ジンジャー
ご存知ショウガのスパイスです。
身体を内側から温めてくれるスパイスの代表格。
独特の風味と辛みがあり、様々な薬効があるとして、料理や漢方、お菓子などに幅広く利用されています。
辛み成分としてジンゲロン・ショウガオール・ジンゲロールなどがあり、少量のビタミンB₁・ビタミンB₂・ビタミンCも含まれています。
ジンゲロールはナマの生姜に多く含まれる成分です。
末端の血管を拡張させ血流促進し、体を温める一方で、解熱作用として、体の深部を冷やす効果もあります。
ショウガオールは生姜を加熱することで増す成分です。
燃焼効果を高めて、熱を作り出すと共に血流促進を行い、体を芯から温めます。
体温そのものが低い冷え性の方は加熱したジンジャーがベストです。
そのほか、殺菌効果や、のどの痛みの緩和、抗酸化作用にも期待ができるスパイスです。
「チャイ」は、様々な特徴のあるスパイスの香りや味を楽しめることだけでなく、胃腸を整えてくれたり、身体を温めてくれたり、リラックスできたりと、カラダとココロに優しいドリンクです。
おうちでも作れるので、日常の中にとりいれてみるのもオススメです。
GRØNからもオリジナルチャイが登場
そんな中、GRØNは、スパイスをオリジナルブレンドしている「mindfulness chai」さんと、コラボレーションをして、特別なギフト商品を作りました。
mindfulness chaiさんは、忙しい毎日や隙間の時間に、陽が沈んでいくような、ゆったりとした「時間」と「空間」を味わってほしいという思いでチャイを作られていてハーブの生産にも積極的に携わっています。
今回のコラボレーションでは、上で紹介したシナモン、カルダモンに加えて、ホーリーバジル、カカオニブ、ブラックペッパーも加えました。
バレンタインにぴったりの今回のブレンドは、厳選した個性豊かな素材が勢揃いです。
今回のオリジナルチャイに追加したハーブ
ホーリーバジル
メディカルハーブの代表的な存在であり、古くから民間療法として広く使われてきたバジルの一種です。
アーユルヴェーダや漢方などの東洋医学で使用される天然ハーブのグループであるアダプトゲンの中でも、トップレベルのハーブです。
心身の疲労やストレスに対する抵抗力を高めてくれるため、高いリラックス効果にも期待。
また、睡眠の改善や、抗酸化作用、活習慣病や風邪の予防にも期待ができます。
カカオニブ
チョコレートの原料であるカカオニブは、栄養が豊富で健康や美容に対する効果も高く、スーパーフードとして注目されています。
カカオニブとは、カカオ豆を原料とした食品です。
食物繊維が豊富で、腸内環境を整えてくれたり、抗酸化作用にも期待。
集中力や記憶力などを高めてくれたり、リラックス効果も期待されています。
ブラックペッパー
「スパイスの王様」とも呼ばれ、世界中で幅広く利用されています。
辛味成分ピペリンには栄養の吸収を促す作用や、血管を広げて血流を良くする働きもあります。
体の末端まで血が巡るようになり、冷え症の改善や肩こり改善にも期待ができます。
香りにはリラックス効果もあります。
新しい時代を感じる、魅力的なブレンドです。
とっても楽しみな、プラントベースド・プロテインの「GRØN」と時間と空間をスタイリングするチャイの「mindfulness chai」さんとのコラボ商品。
自分への贈り物はもちろん、家族、友人、恋人など身近な人へ、のギフトはいかがでしょうか?
ギフト商品はこちらから。
[caption id="attachment_3913" align="alignnone" width="819"] Processed with VSCO with a6 preset[/caption]——————————————————
栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子
ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。
「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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