ウコンで準備万端!忘年会シーズンの賢い楽しみ方 〜栄養士のColumn Vol.54
今年もあっという間に、残すところわずかとなりましたね。
年末はクリスマスや忘年会など様々なイベントがある季節。
楽しいイベントには美味しい食事やアルコールがつきものですが、ついたくさん食べたり飲んだりしてしまい、気が付くと体重が増えていたり、体調を崩してしまうこともあるかと思います。
そんな年末の暴飲暴食による体調を防ぐためのポイントと、ドリンクなどで一般化した植物「ウコン」についてお話をしていきます。
空腹時は避け、おつまみの順番を意識しながらの飲酒を。
まず空腹時のアルコールの摂取は極力避けてください。
空腹時のアルコール摂取は肝臓に負担がかかり、悪酔いしやすくなるとも言われています。また、食べる順序を意識することも大切です。
おつまみの順番は、食物繊維→タンパク質→糖質の順に食べることがおすすめです。
いきなり唐揚げなどに手をつけずに、お漬物にはじまり、お刺身、最後に〆のご飯といった定番のイメージです。
また、この時期は内臓が冷えやすく、胃腸の働きが悪くなりがちです。
そのため食事の初めや飲み会の前に、スープなどの温かいもので胃を温めるのもおすすめです。
また、お酒を飲んでいる途中で、水やウーロン茶など、アルコール以外の水分をの摂取も効果的です。
それでも飲みすぎてしまう時に、ウコンの登場です。
それでもついつい飲み過ぎてしまった・・という後悔をしないために、二日酔い対策の「ウコン」は、サプリメント等でももう定番ですね。
ウコンとはスパイスの一種です。
ショウガに似た地下茎を乾燥したもので、インド、台湾、沖縄が主産地です。
数あるウコンの中でも、日本で流通しているものは、春ウコン、秋ウコン、紫ウコン、黒ウコンの3種。
サプリなどでも多く使われる、最も一般的なものが「クルクミン」と呼ばれる栄養素を最も多く含む「秋ウコン」。
食品の黄色着色にも用いられるスパイスで、英語ではターメリックと呼ばれ、カレー粉等にも使われています。
ウコンの主成分「クルクミン」とその作用
秋ウコンは前述の通り「クルクミン」を主成分として、ミネラルや食物繊維を豊富に含んでいます。
このクルクミンは、様々な作用に期待ができます。
■ 肝機能を高める
肝臓の解毒機能が高まり、悪酔いの原因となる物質の代謝の促進され二日酔いを防ぐ効果も期待できるから、お酒を多く飲む人には嬉しい成分です。
また、胆汁の分泌が促進されることから、クルクミンにはコレステロール値を下げる効果も注目されています。
■ 健胃作用
クルクミンなどが、唾液や胃液の分泌を促し、胃粘膜を保護する働きがあります。
■ 抗酸化作用
活性酸素を取り除く抗酸化作用があることから、美肌や脳を健康に保つ効果も期待されています。
「クルクミン」の効果を20倍に!?ウコンの賢い摂取方法。
これまでに説明した「クルクミン」という栄養成分。健康成分として注目されていますが、実はそのままだと吸収されにくいという欠点があります。
そんな中で、登場するのが「ピペリン」という成分。ブラックペッパーやヒハツに含まれるピペリンが、クルクミンの吸収率を20倍以上に引き上げてくれるのです。
ピペリンが腸壁の透過性を高め、クルクミンを効率よく体内に届ける手助けをしてくれるのです。さらにピペリンは血行を促し、毛細血管を強化する効果も期待されているので、冷え性や血行不良の方には嬉しい作用があります。
さらに、消化酵素の分泌をサポートして、胃腸の調子を整える効果もあると言われます。
ウコンを賢く摂るなら、ピペリンの入ったブラックペッパーやヒハツと一緒に。
これを覚えておきましょう!
まずは何より飲みすぎないことを心がけて。
二日酔いの原因は、「お酒の飲みすぎ」です。
アルコールの影響で脱水状態となり、体内の水分が減ってしまったり、お酒を大量に飲みすぎて、アルコールを代謝するときにできる有害な物質「アセトアルデヒド」を処理しきれず、体内に残ってしまったなどが考えられています。
しかし実際には、お酒を飲みすぎたときに、身体の中でどのようなことが起こって体調不良が起こるのか、はっきりとしたメカニズムはわかっていません。
前述した「クルクミン」の期待できる作用から、二日酔いの症状を和らげる目的として利用したり、お酒を飲んだ後、気分の悪さを和らげるなどでウコンが利用されていますが、何よりお酒は適量を守って飲みすぎないことが大切です、
とはいえ家族や友人と過ごすかけがえのない時間は、次の日のエネルギーになるはずです。
そのためにも後悔しないように、年末の体調管理を大切にして、新しい年を気持ちよくお迎えください!
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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子
ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。
「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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