グランディング、アーシング 〜栄養士のColumn Vol.45
健康的なライフスタイルに目を向けると出てくる言葉、アーシングやグラウンディング。
この2つの言葉は、ほぼ同義語。
今回はグラウンディング(アーシング)についてお話をしていきます。
グラウンディングとは身体と大地と直接接触すること。
靴や靴下を脱ぎ捨て、裸足の状態で、地球と直接つながることを指しています。
芝生の上や砂浜を裸足で歩いたり、できるだけ自然に近い生活を送ることで、疲れた心とカラダにエネルギーチャージできると言われています。
カルフォルニアを中心に注目を浴びているこの行動。
素肌で直接大地に触れることで、溜まってしまった余分な電磁波や静電気を地中に放電し、同時に大地から自由電子を取り込むことができると言われており、脳や体の機能の活発化が期待でき、夜はぐっすり眠れるようになるとも言われています。
大地の自由電子というと少し難しく聞こえますが、要は自然のエネルギーを体の中に取り込むイメージです。
これと似ているのが日光浴。
日光浴は太陽の光と触れることで、エネルギーとしてカラダを活性化させるもの。
グラウンディングもこれと同様、大地に触れることが、カラダに好循環なエネルギーを生み出す効果があると考えられているものです。
続いてお話をするのが電磁波。
今となっては生活の中に身近に溢れている電磁波が、体にどのような影響を与えていくのかについてお話をしていきます。
電磁波はスマートフォンやパソコン、電子レンジからも発しているもの。
電磁波とは電気が流れるところに発生するエネルギー波のことを指し、総務省の定義では、3THz以下の周波数で発せられる電磁波は、電波と呼ぶと記されています。
スマホから発せられる電磁波が引き起こすとされている健康への影響は、「睡眠障害」や「頭痛」、「倦怠感」、「吐き気」、「肩こり」など沢山の症状が挙げられます。
電磁波を浴び続けることが、さまざまな不具合を体調に引き起こすことから、グラウンディングやデジタルデトックス等は昨今大きな注目を集めています。
デジタルデバイスから距離を置き、ストレスや疲労をデトックス(排泄)することで、大量の情報を浴びつづけることで受ける、目に見えないストレスや、肩こり・眼精疲労などの副作用を軽減することができます。
毎日デジタルデバイスを過剰に使うことは、脳の機能や判断力、意欲、集中力が低下させ、もの忘れを激しくさせるなど、さまざまな弊害を誘発させ、そのストレスが、脳に更なる負荷を与えるなど悪循環を生んでしまいます。
そのためにも、スマートフォンやパソコンとの適切な距離の保ち方は、身体の健康に密接な繋がりがあることを理解しましょう。
医学的な観点からも、グラディングがもたらす様々な健康効果がレポートとして発表されています。
一例として、赤血球の表面電荷が増大することで、血液の粘性と凝集が低下することで、心血管系リスクや心血管系イベントを減らすなどの効果が報告されています。
地面に触れるという単純な行動が、私たちの体に対してとても大切な意味を持つことがわかります。
改めて考えてみると、私たちは大地と切り離された生活を過ごしていることを実感します。
とはいえ、明日からの日常を裸足で過ごすことは容易ではありません。
具体的なグラウンディングの方法を以下に紹介しています。
生活環境やライフスタイルに合わせて無理がないように、週に1回、難しければ2週間に1回からでも取り入れてみてはいかがでしょうか。
■朝日を浴びながら、芝生、砂浜を裸足で歩く
■公園などの芝生で寝転んだり、昼寝をしたりする
■海水浴をしたり、海水に浸る
■川や湖の水に裸足で浸る
■素手でお花や木を植えたり、畑仕事をする
きっとリラックスやデトックスにつながり、気持ちや体調の変化が生まれてくると思います。
また、畑や田んぼに入り、裸足や素手で土を触ることも非常に気持ちいいので、農業体験などを通してグラウンディングを行うこともおすすめです。
また、その畑で栽培した農作物を食べるということは、大地との繋がりを実感して、健康維持へとつながってくかもしれないですね。
また、ありのままに、自然を頂くという意味では、料理をするときに皮をむかずに食べることもおすすめです。
野菜や果物には皮にも栄養成分が多く含まれているもの。
皮の部分は、日光に当たることによって増える抗酸化作用のある渋みや香りの元となるフィトケミカル、ビタミン等を含みます。
逆を言うと皮は農薬が付着する可能性が比較的高い場所。
皮まで食べることを心がけることで、日頃口にする野菜や果物に対しても、オーガニックや生産者の見える素材へと趣向が向いていくことが考えられます。
意識することが生む食習慣の変化、それらがクリーンでヘルシーな体へと繋げて行くことも期待の出来る効果の一つと言えます。
野菜はできるだけ皮をむかず、葉や根も使う。
魚は切り身よりもまるごとの小魚を食べる。
米は白米よりも、精白しない玄米などを食べる。
グラウンディングからはじまる、「地球とつながるための食べ方」を意識していくことは、自分自身だけでなく地球をも幸せにする、ホールフードの考え方へとつながっていくことになると思います。
ストレス社会と言われる現代。
グラウンディングを通して、自分の体や心との向き合い方を変えてみませんか。
きっと今までにない、プラスの効果が自分の中で生まれくると思います。
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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子
ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。
「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。
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