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先住民族の暮らしから学ぶこと - 先住民族テッラマードレ アジアを訪れて

先住民族の暮らしから学ぶこと - 先住民族テッラマードレ アジアを訪れて

2019年10月、北海道にて一つのイベントを訪れました。

食を通じた先住民族のエンパワーメントを目的とする「先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋 in アイヌモシㇼ」というイベントです。

アジア・環太平洋地域を中心に、食文化を守り次世代に繋ぐ活動に取り組む先住民族と、食のリーダーたちが一堂に会し、気候変動や食の持続可能性について話し合い、未来について共に考える、北海道札幌市で開催された4日間の国際ギャザリングです。

日本からはアイヌと琉球民族の方達が代表として出席。
ネイティブアメリカンやグアムのチャモロ族、ロシアやモンゴル、中東、アジア全域、ラグビーワールドカップのハカで話題となったマオリ族など、世界中の先住民族の方達が集い熱い議論を重ねていました。

ASIA'S BEST 50 RESTAURANTSでも受賞をした、ミシュランシェフ・生江史伸氏や、ペルーの国民的料理人・ガストン・アクリオの元で修行をした料理家であり、アマゾンカカオを通して食のあり方を伝える太田哲雄氏など、国内のトップシェフも登壇者として参加をしていました。

食の未来は、古の叡知にあり。
大自然と共に生きてきた先住民族たちの智慧からの教えを基に、伝統食をいかに次世代に伝えるべきかというトピックに、世界と日本の先住民族とシェフ達とが意見を交わし、持続可能な食の未来を探っていくというオープンイノベーションの場所に立ち会うという、そんな貴重な体験もさせて頂きました。

この会の主宰を務めるのはスローフード協会。
1989年にイタリアで発足した、食環境や生産者の課題解決に取り組む「スローフード」をテーマにした世界最大のネットワークです。
日本にもSLOW FOOD NIPPONという支局があります。

**スローフードは、アメリカのファーストフードがイタリアに入ってきた1980年代半ばに、「地元の食材を使って、地元の伝統料理を作り、ゆっくりと食事を楽しむ」という考え方を、イタリアのジャーナリスト「カルロ・ペトリーニ氏」が唱えたことからはじまった言葉です。

地域の食文化を大切にしようという「食」に対する考え方。
コミュニケーションとしての「食」、栄養補給のための「食」、文明の発達と共に変化を続けてきた現代に、「食」のあり方を見つめ直すことは、持続可能な社会を作るために、より必要性が増していくと思います。

天然現象や動植物、人間の作る道具なども”魂“がありカムイ(神)の国から降りてきていると考え、与えられる大地の恵みに感謝をしながらまっすぐに生きること。
今回のホストを務めた、北海道の先住民族「アイヌ」の方達がシェアしてくれたことです。

「自然を敬い、恵みに感謝して必要な分だけを頂く」
狩猟採集民族として、大自然と向き合ってきたアイヌと「食」の結びつきは、現代社会を生きる私達にとって多くの学びがあることを強く感じました。

移りゆく季節や自然の恵みへの強い感謝の気持ち、薬草文化、家族や仲間達との強い結びつき、そしてそれらを祝う祭りとそれをつなぐ音楽。
新しくて新鮮なものとして心に響く一方で、日本列島を挟んで逆側にある沖縄の文化とも共通するものを感じました。

参考: 「ブルーゾーン」と、沖縄の「ぬちぐすい」

アメリカをはじめとする欧米諸国では、今パレオダイエット(英語:Paleolithic diet)という食事法が注目を浴びています。
旧石器時代(Paleolithic Era)の野草(自生植物)と野生動物(ジビエ肉)を中心とした食生活を真似ることをコンセプトとした食事法です。

wikipediaより

そんな昔のことを辿らずとも、私達が暮らす日本には、その根本を知るアイヌの方々や、琉球文化を継承する沖縄の方々から学べるものが沢山あると思います。

「八百万の神」という言葉を胸に、海の神、山の神のような自然界や自然現象に到るまでをも神として信じてきた私達日本人。
北海道や沖縄に限らず、日本全国津々浦々に眠る文化に目を向けることで、持続可能な未来を作る「食」へのヒントが浮かんできます。

食の未来は、古の叡知にあり。
この言葉を大切にして、GRØNというブランドと共に日本の食文化に貢献をしていきたいという気持ちが高まりました。
今回貴重な機会を体験させていただいたことに、改めて感謝をお伝えします。
ありがとうございました。

イベント詳細
日 程:2019年10月11日(金)〜14日(月・祝)
会 場:アイヌ文化交流センター サッポロピㇼカコタン(北海道札幌市)
主 催:日本スローフード協会Slow Food Nippon/アイヌ女性会議メノコモシモシ
助 成:国際交流基金アジアセンター/IFAD国際農業開発基金/クリスチャンセン財団/パワンカ財団/タマルパイス基金/三菱UFJ国際財団
協 力:スローフード・インターナショナル/先住民族テッラマードレ・ネットワーク
助 成:国際交流基金アジアセンター/IFAD国際農業開発基金/クリスチャンセン財団/パワンカ財団/タマルパイス基金/三菱UFJ国際財団/さぽーとほっと基金
協 賛:国分北海道株式会社/定山渓ビューホテル/株式会社キタエンタープライズ/株式会社アスカジャパン/KYODAI Remittance
後 援:北海道庁/札幌市

Photos by Terra Madre Asia and Pan-Pacific in Ainu Mosir, Jun Watanabe and Moeko Sawada

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With plant-based protein powders and soups

Here, we see the key to our future with food is mapped out in ancient truths.
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