「ブルーゾーン」と、沖縄の「ぬちぐすい」
「ブルーゾーン」
健康長寿の方達が多く暮らす地域を呼ぶ言葉です。
ブルーゾーンは世界に5つ。
イタリアのサルディーニャ島、ギリシャのイカリア島、アメリカのロマリンダ、コスタリカのニコヤ半島。
そしてアジアに唯一存在する、ブルーゾーンが沖縄です。
「ブルーゾーン」は、ベルギーの人口学者とイタリアの医師が、イタリア・サルデーニャ島にある長寿の地域を青色にマークしたことからはじまった言葉。
その後、人口統計的に長寿の人が多い地域に専門家を投入し研究が重ねられ、新たな4つのブルーゾーンは発見されました。
「長寿の秘訣に迫る」という万国共通のこのテーマの研究には
空中都市・マチュピチュや、沈没船・タイタニック号を発見した「ナショナルジオグラフィック」のチームも積極的に参加しており、
今ウェルネスの分野で世界が最も視線を注いでいるトピックの一つとも言われています。
これは先日アメリカで訪れた、ブルーゾーンの一つロマリンダの写真。
ロサンゼルスのダウンタウンから内陸へ車で1時間ほどにあるこの場所は、ブルーゾーンで唯一海に面していない地域です。
一見、沖縄とは何も共通点が見られないようなこのエリアにも
人々の生活にはいくつかの共通点があるのだとか。
5つのブルーゾーンで生活するセントレニアン(100歳以上の人達)の9つの特徴、それは以下のものだと言われています。
1. 体をよく動かす
2. 野菜中心の食生活
3. 適度にお酒を飲む
4. 食事は腹八分目
5. 「ストレス解消の方法」がある
6. 「生きがい」がある
7. コミュニティに所属する
8. 宗教的な活動へと参加する
9. 家族との強い絆を保つ
日常生活の中で適度に体を動かして
野菜を中心にした食生活をしながらも
ストレスを感じないように適度なお酒を楽しむ。
家族や仲間を大切にして
感謝の気持ちを忘れずにいながら
生きがいを持って生活をする。
当たり前のことを大切にして、毎日を丁寧に生きることが長生きに繋がるということみたいです。
それが科学的に証明されたと思うと、何だか不思議な気持ちになりますね。
私が沖縄で聞いた「ぬちぐすい」という言葉。
沖縄の言葉で、「ぬち」は命を、「ぐすい」は薬を指し、命の薬を意味する言葉とのことです。
病院や薬局などで買う薬を意味するのではなく、母親の愛情であったり、美味しい料理、人の優しさなど心の中が暖かくなり癒されるような事を例える時の言葉なのだとか。
引用: 美ら島物語 島くとぅば
難しく考えずに、いのちとしての自分はなにをよろこぶだろうか、そんな事を自分の巻尺において生活をする、沖縄の人達の感覚はとても豊かだなと感じました。
強い紫外線に耐え、暑くて高湿度の環境を生き抜き、台風の強風や大雨にも耐えて生き抜く沖縄の島野菜や野草たち。
沖縄の人達から感じる、大らかな中にある力強さにからも似たものを感じました。
GRØNの製品には沢山の沖縄の素材が使われています。
これらの素材とそれらを作ってくださっている生産者の方々。
その方達に感謝の気持ちを持つと共に、一つ一つの素材と改めて向き合っていきたいと思います。
Photos by Moeko Sawada