黒糖とさとうきび糖 〜ミネラル豊富な南の島からのおくりもの
サトウキビ、沖縄に行くと果てしなく広がる景色です。
沖縄で一番多く育てられている農作物です。
南の島に吹く独特の強い風や、台風にも耐え抜くサトウキビ。
その面影を映すように、円弧状にたくましく育つ姿はとても美しいです。
国産の砂糖といえば、北海道のビートと沖縄や鹿児島離島のサトウキビ。
北の大地と南の島々の作物が日本の「甘み」を支えてます。
ほうれん草と同じアカザ科のビートと、ススキと同じイネ科の植物サトウキビ。
原料は全く違いますが、砂糖の生成方法は全く同じ。
黒糖やサトウキビ糖は、結晶と糖蜜どちらも使って作ったもの。
グラニュー糖は、結晶のみを使って作ったものです。
サトウキビの茎をしゃぶると甘いジュースが出てきます。
このジュースが砂糖のもととなります。
このジュース、サトウキビのしぼり汁をシンプルに固めたものが黒糖。
絞りかすを除く、サトウキビのエキスが全て詰まった贅沢なお砂糖です。
そのため、お肌を綺麗にするビタミン、カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛などのミネラル分も豊富に含まれていることで、髪の毛や骨、血行の健康状態を整える効果もあると言われています。
また黒糖の黒い部分には、血糖値の上昇がゆるやかにする働きがあるフェニルグルコシドが含まれているため、満腹感を脳に素早く送るため食事量が減り、ダイエットにも効果的と言われています。
また、サトウキビ糖は、黒糖の原材料の絞り汁の中から抽出される原料糖から夾雑物を除去したもの。
抽出されるもう一つの原料・糖蜜を使わずに作られています。
そこに火を通して結晶化させたものがグラニュー糖。生成を重ねるたびに、雑味がなくなり甘さは増すものの、栄養素が減っていってしまうのは少し寂しいものですね。
一方で、絞った後のサトウキビのカスの処分も深刻。
食物繊維の塊の様なこのサトウキビ。
最近ではこれを何とか有効活用できないかと、食用のパウダーにしたり、洋服の生地を作ったりと、沢山の人達が新たな可能性を探っています。
収穫の時期に訪れた、沖縄は島中がサトウキビの収穫の真っ只中。
台風に耐えてもなお、のびのびと成長するサトウキビは
たくましくて美しくて、それでいながらも肩の力の抜き方が上手い、沖縄の人々の姿を写し出している様でした。
サトウキビは沖縄の景色であり、そこに住む人達の生活の糧です。
そんな大切に育てられたサトウキビ。
沖縄のGRØNの製品の一部には沖縄のサトウキビから作ったお砂糖が加えられています。
そんな大切に育てられたサトウキビを、もっと多くの人に知って頂きたいなと思う一方で、自分達に出来ることを一つ一つ押し進めていこうと思いました。
どうもありがとうございます。
<材料が使われているGRØNの製品>
パンケーキミックス & プロテイン 227g / 900円 (税別)
Photos by Moeko Sawada