COLUMN / RECIPE

09 / 20 / 2022

食品ラベルの見方 〜栄養士のColumn Vol.72

食品を購入する際に貼り付けられている「食品ラベル」。
食品表示法という法律のもと、全ての食品への添付が義務付けられています。

2020年4月1日からは、新たに改定された食品表示制度。
栄養成分表示の義務化など、消費者の方に安心して買い物をして頂くために
いくつかの義務表示項目が追加されました。

今回は、そんな食品ラベルについてのお話をしていきます。
それぞれの項目を正しく見分ける方法、安全で賢く買い物をするためのポイントについてを今回はお話していきます。

記載が義務付けられている項目

まず食品ラベルには、法律上必ず書かなければならない義務表示項目と、そうではない任意表示項目が存在します。

農産物や生鮮食品に義務付けられている表示項目は、名称と原産地の2点のみ。
*玄米や精米に関しては、内容量や調製年月日、食品関連事業者の氏名又は名称、住所、電話番号の表示も必要です。

それ以外の食品については、以下の項目の記載が義務付けられています。

名称
原材料名 (以下含む原料原産地名、アレルギー(特定原材料7品目は必須、28品目は任意)、添加物、遺伝子組換え食品に関する事項)
・栄養成分
・内容量(内容重量・内容体積・内容数量)
・消費期限(または賞味期限)
・保存方法
・製造者(もしくは加工者・輸入者・販売者)
・その他(原産国など食品ごとに必要な項目あり)

これらを読み解くことで、その商品をより深く理解することができます。
続けて一つづつブレイクダウンしていきます。

1. 原材料名

原材料名の欄を見ることで、その食品がどんな素材を使って作られているか、主となる素材は何が使われているのか、食品添加物の有無やなどを読み解くことができます。

まずは表示されている原材料の一覧と、記載されている順序
原材料名の欄には全ての原材料が表示されており、その順序は使われている重量が多い順となっています。
つまり先頭に記載されているものが主となる原材料で、末尾にあるものは最も少量なものです。

つづいて食品添加物について。
食品添加物とは、腐敗や食中毒の防止、味や香りなど風味の調整、栄養価の添加、とろみづけやふっくらさせるなど、少量を加えることで食品に役割を与える物質です。
詳しくは後ほど説明しますが、大量に摂取することで体に害がでる物質も存在するので注意が必要です。

食品添加物の有無を見分ける方法は、原則として原材料一覧の”/”(スラッシュ)以降の記載の有無を確認すること。
“/”(スラッシュ)が存在しない場合は添加物は含まれず、”/”(スラッシュ)以降に原材料の記載がある場合は、それが食品添加物に該当します。

例えばアイスクリーム。
裏面ラベルを見ると、バニラミルクやラクトアイスと表示されているものには注意が必要です。

アイスクリームの定義は、乳固形分15%以上、乳脂肪分8%以上であること。
アイスミルクは乳固形分10%以上で乳脂肪分3%以上、ラクトアイスは乳固形分3%以上を指します。

乳脂肪分を抑えるために植物油脂を加えたり、風味をバニラアイスに近づけるために、上記で示した添加物を多量に使っている場合もあるので、”/”(スラッシュ)以降の品目にも目を通す習慣をつけましょう。

また原材料表記に添加物が含まれていない場合でも、「キャリーオーバー」を通して添加物が潜まれている可能性も存在します。
キャリーオーバーとは、製品が最終製品になった際に、原材料で使われていた添加物が残っていないもの、または残っていたとしても保存料として効果を発揮しないほど微量なものは、表示の義務がありません。
つまり原材料一覧に加工品がある場合は、それらに食品添加物が使われている可能性も存在します。

気をつけるべき食品添加物について

食品への使用が許可されている添加物。
大きく分類すると、指定添加物(合成添加物)、既存添加物(天然添加物)、一般飲食添加物、天然香料の4つが存在します。
それぞれの類について、まずは紹介をしていきます。

1. 指定添加物(合成添加物)
食品衛生法第12条に基づき、厚生労働大臣が使用してよいと定めた食品添加物です。
化学的合成品だけでなく、天然物も含まれます。

例1) 合成着色料
赤色2号・3号・102号・106号・黄色4号・青色1号など種類もさまざまあり、お菓子、ジュース、練り製品などで広く利用されています。
*海外では避けたほうがいいと勧告されているにも関わらず、日本のみで使用しているものもあります。

例2) 亜硝酸ナトリウム
発色剤として鮮やかな明るい色を出し、見た目を鮮やかに彩ります。
ハム、ソーセージ、ベーコン、コンビーフ、いくら、たらこ、魚肉ソーセージ等で広く利用されています。
*仕様による健康被害が疑われているため、亜硝酸ナトリウム・不使用はこうした食品の一つの安全基準として浸透している。

例3) アスパルテーム
砂糖の200倍の甘みを持ち、アスパラギン酸とフェニルアラニンを合成して製造される、アミノ酸系の合成甘味料。
「カロリーゼロ」や「ノンカロリー」などの甘味料として清涼飲料水、調味料、お菓子、加工食品などに広く利用されています。
*人工甘味料の強い甘みに慣れてしまうと、甘みに対する感覚が鈍くなる恐れも。肥満や糖尿病との関連性も報告されています。

既存添加物(天然添加物)
国内での長い使用実績に基づいて、例外的に使用・販売等が認められている、天然の添加物。
化学合成品に加えて天然物が規制対象となった平成7年に食品衛生法改正以前から広く使用されていたものを指す。
例)カラメル色素、グルコサミン、トレハロース、ベニコウジ色素などが該当する。

一般飲食添加物
一般に食品として飲食に供されているもので、添加物として使用されものを指す。
例)イカスミ色素、海藻セルロース等

天然香料
動植物から得られる天然の物質で、食品に香りを付ける目的で使用されるもの
例)バニラ香料、カニ香料等

上記に記載した一部の合成着色料や、亜硝酸ナトリウム、アスパルテームなど
指定添加物や既存添加物の中には、ADI値と呼ばれる1日の摂取量に上限が設けられているものが存在します。
少なからずとも体内へと影響を及ぼすこれらの添加物、摂取には注意が必要です。

厚生労働省が公開している、ADI値が設けられている食品添加物の一覧はこちらからご確認いただけます。
*厚生労働省 国立医薬品食品衛生研究所より引用

2. アレルギー表示

アナフィラキシーショックなど、食べることで命を奪う可能性があるアレルギー。
重要項目として表示が義務付けられています。

症例が特に多くて重要視される食品「特定原材料8品目」(えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生)の記載は義務化。
「特定原材料に準ずるもの」21品目(アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン)については、可能な限り表示するものとされているので、これらのアレルギーをお持ちの方は注意が必要です。

3. 栄養成分

2020年4月から栄養成分表示は義務化されたことで、一般加工食品には必ず栄養成分表示(熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量で)が記載されています。

自分自身が必要とする栄養素を頭に置き、不足している栄養素を補える食品を手にとるように心がけましょう。

参考:
災害食に必要な栄養素 〜栄養士のColumn Vol.64

4. 消費期限 または 賞味期限

消費期限と賞味期限、この2つの言葉が存在します。
消費期限は安全に食べられる期限
対する賞味期限は、美味しさなどの品質が保たれる期限を指すものです。
お弁当などの劣化が急速に進むものには消費期限が記されており、お菓子や粉末食品など、それ以外の食品には賞味期限が記されています。

「消費期限」を過ぎた食品は食べないこと、 「賞味期限」が過ぎた食品は、品質を確認しながら注意して食べるように心がけましょう。

以上、食品ラベルのルールと確認するときのポイントについて説明をしてきました。

色々とネガティブな話もしてしまいましたが、神経質になりすぎることも精神安定上よくありません。
原材料表記を気にするがあまりに、日々の買い物が不自由になり、精神面も経済面でネガティブが生じることが考えられるからです。

時間はかかりますが、無理なくストレスなく続けられる自分なりのスタイルを見つける事が大切ですね。
友人や専門家に相談しながら、信頼できるブランドやお店を見つけ、楽しみながらいい商品を見つけられる目を養いましょう。

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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子

ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。

「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。

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