COLUMN / RECIPE

09 / 18 / 2020

アレルギーについて 〜栄養士のColumn Vol.24

昨今、増加傾向にある子供のアレルギー。
今では子供たちの全体の6人に1人が何かしらの食物アレルギーにあると言われています。
そんなアレルギーについて、今回はお話をします。

アレルギーは食物アレルギーや、花粉症、金属アレルギーなどが知られていますね。
くしゃみや鼻づまり、肌あれや湿疹など、毎日の生活の中でお悩みの方もいらっしゃると思います。
このような反応はどうして起こってしまうのか・・・

それは、体の中に、細菌やウイルスなどの病原体が入りこんだ時、体を守る免疫が働くのですが、免疫が過剰に反応してしまい、これらの反応が様々な体への反応を引き起こしているんです。
この反応のことを「アレルギー反応」といいます。

特に食物アレルギーは食べ物からの反応になりますが、通常食べ物は、免疫反応を起こさず栄養として吸収します。
しかし、免疫反応を調整する仕組みに問題があると、食べ物を異物として認識してしまうことがありアレルギー反応を起こしてしまします。

食べるだけでなく、触ったり、吸ったりすることでも反応してしまうこともあるようです。
食物アレルギーの反応が出やすいアレルゲンの原因物質はほとんどはたんぱく質。
卵、牛乳、小麦の割合が多いですが、その他さばなどの魚介類、バナナなどのフルーツ、大豆やピーナッツ、蕎麦などもあります。
腸から吸収されたアレルゲンが血液にのって全身に運ばれ、じんましん、かゆみなどの皮膚症状、口の中のイガイガ感や唇の腫れなどの口のまわりの症状、目の充血や目のまわりが腫れるなどの目の症状、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、咳、咳込む、呼吸困難、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などさまざまな症状が現われます。

最悪の場合、複数の臓器に全身性に症状が出るものをアナフィラキシーという症状が出てしまう方もいらっしゃいます。特に血圧が下がる、意識を失うなどの症状が出る場合をアナフィラキシーショックと呼び、命に関わる場合もあるので注意が必要です。

こうしたことから、食物アレルギーの原因となるアレルゲン食品は、特定の限られた食品から発症することがわかり、この結果に基づいて、特に症例数や重篤度から表示する必要性が高いものを「特定原材料」と定め、法令で表示が義務付けられています。

◆特定原材料7品目
7大アレルゲンとも言われており、7品目の表示を義務付けられています。
箱やポリ袋、缶、びん、ペットボトルなどの容器に詰められた加工食品には、アレルギー物質が一定量以上、常に原材料に含まれている場合、食品表示法に則った表示をすることが定められています。

その一つ一つを以下に挙げていきます。

卵:一般的に食用に使用される鳥卵(鶏、あひる、うずら等)卵黄と卵白が分離しているもの、液卵、粉末卵、凍結卵も対象。
乳:牛の乳
小麦:小麦(グルテン含有量によらない)
えび:くるまえび類、しばえび類、さくらえび類、てながえび類、小えび類、その他のえび類、いせえび類、うちわえび類、ざりがに類(ロブスター等)
かに:いばらがに類、くもがに類、わたりがに類、くりがに類、その他のかに類
そば:麺だけでなく、そばボーロ等のそば粉を使用した食品全てが対象。
落花生:落花生(ピーナッツ、なんきんまめとも呼ばれる)、ピーナッツオイル、ピーナッツバター、採油用の小粒種(脂肪が多い)、食用の大粒種(たんぱく質)ともに対象。

◆特定原材料に準ずるもの(21品目)
食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになったもののうち、症例数や重篤な症状が継続して相当数みられるが、特定原材料に比べると少ないものを「特定原材料に準ずるもの」と定め、通知で可能な限り表示するよう努めることが推奨されています。

アーモンド:アーモンド、アーモンドオイル、アーモンドミルク等。主に食用にされるスイート種でなく、ビター種も対象。
あわび:あわび
いか:ほたるいか類、するめいか類、やりいか類、こういか類、その他のいか類
いくら:さけ、ます類の卵巣を塩蔵したもの。すじこも対象。
オレンジ:ネーブルオレンジ、バレンシアオレンジ等
カシューナッツ:カシューナッツ
キウイフルーツ:キウイフルーツ
牛肉/鶏肉/豚肉:肉、内臓(耳、鼻、皮等)、動物脂(ラード、ヘッド)
くるみ:くるみ
ごま:ごま油、練りごま、すりごま、ごまペースト等の加工品も対象。
さけ:しろざけ、べにざけ、ぎんざけ、ますのすけ、さくらます、からふとます等
さば:まさば、ごまさば
大豆:えだまめや大豆もやし等の未成熟のもの、発芽しているものも対象。
バナナ:バナナ
まつたけ:まつたけ
もも:もも
やまいも:自然薯、ながいも、つくねいも、いちょういも、やまといも等
りんご:りんご
ゼラチン:主に牛、豚を主原料として製造され、「ゼラチン」の名称で流通している製品

食物アレルギーの経過は個人差があり、なかには特定の食物に対するアレルギーが長く続くこともあります。
しかし、乳幼児期にあらわれた食物アレルギーの多くは、成長とともに食べられるようになっていく可能性が高いことがわかっています。

そんな私も子供のころは卵アレルギーでした。
当時は悩まされていましたが、今では食べることができています。

一方、大人になって初めて現れる食物アレルギーの場合は治りにくく、長く続くことも少なくありません。
食物アレルギーを発症したかも知れないと思ったら、速やかに病院に行き、専門の医師に食物アレルギーかどうかを診てもらうようにすることが重要です。

今は食物アレルギーの認識が高まり、独自にアレルゲンの表示をしているお店がありますが、現状は店内調理されているお惣菜や飲食店で提供されているものにはアレルギー表示義務がありません。
店員の方に原材料を確認したり、容器包装されていない加工食は避けるような食生活にすることが重要です。

環境の変化、食の変化にともないアレルギーで悩む方は増えています。遺伝子組み換えの作物、食品添加物など、ナチュラルな食べ物ではなく本物に似せた偽物やケミカルな食品を食べてしまっていることが原因かもしれません。

アメリカでは過度な遺伝子組換え食品がアレルギー反応の原因となっているとも考えられています。
また、食品添加物は、アレルギー反応を誘発させたり、悪化させたりしている事例も出ているようです。
自ら口にするものは、生産者や生産方法が分かる食材、加工法がわかる食品、自然のものを自然にいただく食生活にすることが本当に大切なのだと思います。

食べ物がどこから来ているのか、食べ物がどんな過程を経て出来ているのか。
一つ一つの食を選ぶ瞬間の目を養っていくことが、アレルギーの予防にも自然と繋がっていきます。

GRØNのプロテインはアレルギーに配慮した原材料で作られています。
グリーンモンスターレッドヒートパンケーキミックスはアレルギー7品目不使用、クリオロベリーズ抹茶オールスターズについてはアレルギー28品目全ての素材を不使用で作られています。

小麦が食べれないお子様に、安心してパンケーキを振る舞うなど。
素材の工夫で美味しいものが出来るだけ多くの人に食べてもらえることが、これからの社会では求められていくと思います。

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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子

ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。

「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。

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