COLUMN / RECIPE

09 / 11 / 2020

ストレスケアとアダプトゲン 〜栄養士のColumn Vol.23

古くからインドのアーユルヴェーダや漢方で使用されてきたとても貴重なもの、「アダプトゲン」について今回はお話をします。

アダプトゲンとは、ハーブや植物の根、きのこなどの菌類に存在する「天然の物質」を指す言葉、ビタミンやミネラルなど、直接的な栄養素を指すものとは異なります。

その言葉の由来は、「適応する」という意味の「adapt」と、「生じるもの」という意味の「gen」が合わさったもので、約80年前・1940年ごろから本格的な研究がされており、現在では、スキンケアやサプリメントにも応用されています。

アダプトゲンの主な役割は、ホルモンバランスを促進し、抵抗力や免疫力を高め、身体の機能を正常化する働き。「ストレスホルモン」と呼ばれているコルチゾールのレベルを調節し、ストレスを抑制したり、不安を落ち着かせたりする効果があると言われています。

ストレス社会と言われている昨今の情勢、この「アダプトゲン」はまさにトレンドキーワードになると思います。

ストレスを抱えこんでしまうと、お肌はボロボロ。カラダも重くなり、やる気が出ないなど経験された方は多いと思います。
そんなストレスについて、少し触れてみたいと思います。

「ストレス」は、ハンス・セリエが概念を提唱して以来、この言葉は医学界のみならず、広く一般に知れ渡りました。
もともと、ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこと。
今の様に一概に悪い物としてだけではなく、「良いストレス」と「悪いストレス」の両方が存在すると捉えられていました。

良いストレスってあるの?と思った方もいらっしゃるかと思います。
「良いストレス」と捉えられたものは、モチベーションを上げてくれるもの。
外部から受けた刺激を前に、前向きな気持ちで立ち向かうプラスのエネルギー生むものです。

一方で「悪いストレス」は、暑さ寒さ、騒音、化学物質、多様な人間関係などが原因で生まれるもの。
イライラする気持ち、だるくてなかなか疲れが取れない身体、勉強や仕事に集中できなくなるなどの影響が出ます。これらストレスのケアを怠ると、最悪の場合には病気を招いてしまうこともあります。

ストレスケアの具体的な対策として挙げられること。
考え方を変えたり、楽しいこと、リラックスしたりすることが考えられがちですが、ストレスに強い「こころとからだ」をつくるためには、アロマなどの香りを生活の中に取り入れてみたり、食事の栄養素を気にかけてみることもお勧めの方法の一つです。
いつもの自分とは少し違う感じがつづくようであれば、医療機関などへと相談することも勿論予防につながります。

その中でも注目すべきは、「食」の分野の予防策や療法。
世界のウェルネス市場では、食事やサプリメントの摂取などによるストレスケアが大きな広がりを見せています。
抗ストレスの栄養素として挙げられる、タンパク質、ビタミンC、マグネシウムを積極的に取り入れた、食事の推奨。
「ムードフード」と呼ばれるジャンルのサプリメントが、トレンドキーワードとしてひ。

ムードフードは、緑茶に含まれることでも知られるテアニンやGABA、カモミールなどのハーブなど、安眠やリラックスに期待が持てるものなど、フィトケミカルやアミノ酸などの成分が含まれているもの、そして「アダプトゲン」に該当する原材料が配合されているものが多く見られます。

身体的、化学的、生物学的、精神的なストレス因子に対する体の抵抗力を高めたり、ホルモンバランスを整える作用が期待されるアダプトゲンは、ムードフードの主要原材料として積極的に採用され、ムードフード市場の成長と共に、より一層の注目を集めています。

新型コロナウイルスの影響で、目に見えないウィルスへの脅威と将来への不安が募る現代社会、アダプトゲンが持つ、神経系を落ち着かせて疲労を軽減する効果や、エネルギーレベルを向上させて免疫機能の強化や集中力をもたらす効果は、これからの時代の中でより必要とされていくのではないでしょうか。

アダプトゲンと呼ばれる植物の種類、その一例を以下に挙げていきます。

マカ:鉛や鉄分、カルシウムといった必須アミノ酸が豊富で、アンデス地方では「薬草の女王」とまで呼ばれていたそう。体力、全体のエネルギーをUP、美肌効果にも期待が持たれています。

ホーリーバジル:アーユルヴェーダにおいて最も崇高なハーブの一つ。リラックス効果などストレスケアに最適です。

朝鮮人参:活力、持久力、精神的な認識力の向上に期待が持たれています。冷え性改善にも。

アシュワガンダ:体力UP効果、ストレスに対する抵抗力や免疫力UPに期待ができるナス科の植物。

アマチャヅル:ホルモンバランスを整え、ストレスを和らげるとも言われているウリ科のツル植物。

霊芝:免疫力を高める漢方として古くから珍重されてきた「幻のキノコ」。

チャーガ:別名・カバノアナタケ。白樺の木に寄生する栄養価の高いキノコの一種。

冬虫夏草:ストレスを和らげる滋養強壮など高級食材として重宝されてきたキノコの一種。

マカはGRØNのプロテインブレンド Red Heatにも配合されている素材です、「アダプトゲン」とは書かれていなくとも、これらの素材が入っているサプリメントは数多く存在しているので、自分に合ったものを見つけて取り入れてみてはいかがでしょうか。

またサプリメントだけには頼らず、ストレスケアに良いとされる栄養素・タンパク質、ビタミンC、マグネシウムなどを意識した食事を心がけたり、ヨガや瞑想など自分にあったリラックス法も生活の中にとりいれていきたいですね。

変化が著しいこれからの時代、様々な押し寄せるストレスに負けずに充実した日々を過ごしていきましょう。

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栄養士・食育指導士・食の6次産業化プロデューサーlevel4
石原綾子

ヘルスケア分野での栄養指導、アグリビジネスのプロフェッショナル。
ミスワールド日本候補生に向けた講演会など、美や健康に特化した分野をフィールドに様々な活動を行なっている。

「食を通して心と身体を豊かにし、人と地域がつながる生き生きとした社会を実現する」を理念に掲げ2013年に、株式会社アイ・フィールドを設立、代表を務める。
各地域で野外レストランを開催する「DINING OUT」の食材TEAMや、ファッションブランドのプロジェクトに中心メンバーとして参画。
また、地域食材のPR、「健康」や「美容」に特化した商品開発プロデュース、ブランディング、コンセプト設計、食品衛生、販売促進プロモーション、研修企画運営等に携わっている。GRØNの商品開発では栄養面での監修を担当。消費者の健康に、より効果的に取り入れる方法を提案している。

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